Archive for 2月, 2002
無配当の生命保険に比べて有配当の生命保険の保険料は高めに設定されています。「保険料は少し高めだけれども残った利益(剰余)のほとんど全てを配当金として契約者に返す」というのが有配当の生命保険の仕組みです。
現行の保険業法施行規則では剰余金については80%以上を契約者配当に回すべし、となっているようです。しかし改正案が金融庁からだされて「配当ルールの弾力化」を図るために、この80%を20%に改正するとのことです(保険毎日新聞2002.2.15号)。
つまり有配当保険を販売すると、これまでなら利益の80%を契約者に配当として還元しなくてはいけなかったのですが、それが20%でもかまわない、となるのです。20%しか契約者に還元しなければほとんど無配当に近い有配当保険となってしまいます。
「無理してまで契約者に利益還元の配当をしなくてもいいから、内部留保に努めて、潰れないようにしてくれ。」という金融庁の親心なのでしょう。
生命保険はどんどん複雑化してきています。5年前の知識では現在の生命保険は理解不能の状況になっています。東京海上さん主導のミレア保険グループの朝日生命さんが生損保一体型保険総合口座商品の販売を始めました。
これまでは生命保険は生命保険会社で、損害保険は損害保険会社でとなっていました。それが一つになってしまいます。朝日生命さんの「保険王」という保険には損害保険を組み込めます。ホールインワン保険さえも生命保険の口座で加入できることになるのです。朝日生命さんの生命保険の中に東京海上さん等の損害保険が紛れ込む、という形式になるようです。(保険毎日新聞2002.1.16号)
朝日生命さんと東京海上さんの関係がおかしくなり、どのように販売されるかは微妙でしょう。しかしこれからの保険商品の方向性を示唆しています。
